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2022 年度 実施状況報告書

低出力超音波パルス照射による骨形成促進機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K18585
研究機関愛知学院大学

研究代表者

山口 大輔  愛知学院大学, 歯学部, 講師 (70795111)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードLIPUS
研究実績の概要

低出力超音波パルス(LIPUS)照射の初期に、ラット骨髄細胞由来の骨芽細胞で顕著に発現する遺伝子を明らかにすることを本研究の目的とした。方法:ラット (8週齢、雄、Sprague-Dawleyラット)から骨髄細胞を入手し、骨形成培地に懸濁して細胞培養液を調製した。細胞培養1-4日目に1日15分、細胞培養プレートの 底からLIPUSを照射した(LIPUS群)。LIPUSの照射条件は3MHz、40mW/cm2とした。コントロール群はLIPUS照射せず、LIPUS群と同様の培養を行った。培養14日目 に、石灰化を評価するためにアリザリンレッドS染色を行った。培養4日目に、total RNAを抽出し、マイクロアレイスライドにハイブリダイゼーションし、得られたデータを解析した。LIPUS群で発現が増加した遺伝子については、パスウェイ解析を行った。結果:アリザリンレッドSで染色した細胞面積は、LIPUS群でコントロール群に比べ有意に大きくなっていた。LIPUS照射した群では、II型インターフェロンシグナルに関連する遺伝子、軟骨内骨化に関する遺伝子 の発現が増加した。これらの結果を学術論文に投稿し受理されている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

新型コロナウイルス感染症による影響で研究に制限があり一時中断せざるを得なかったため。

今後の研究の推進方策

マイクロアレイから得られたデータからLIPUS照射初期における変動遺伝子を明らかにするとともにpathway解析を行う。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染症による影響で研究が一時中断されため次年度使用額が生じた。 使用計画:計画通り骨髄から採取した細胞を分化させる際にLIPUSを照 射しマイクロアレイ法により遺伝子発現の様相を網羅的に解析し変動遺伝子を明らかにする。これらの実験に必要な経費に使用する予定である。

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公開日: 2023-12-25  

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