研究課題/領域番号 |
20K18616
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
笠原 正彰 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (60779776)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | オーラルフレイル / エンテーシス / 骨質 / 生体アパタイト / 結晶配向性 / 力学解析 |
研究成果の概要 |
オーラルフレイルは、口腔周囲筋の筋機能減退に伴い顎口腔系運動器の力学機能が低下し、それぞれの構造形態に影響が生じると考えられるが、その相関性は不明である。そこで本申請課題は、口腔機能低下の機序解明のために、顎口腔系運動器の構造と機能の関連を明らかにすることを目的とした。そのためには、1)口腔周囲筋の腱-骨付着部におけるマルチスケール構造解析を行い、各スケールの構造特性と筋機能の関連を解明する。次に、実験動物を用いて2)筋機能圧による荷重の大きさが顎骨の形態・構造へ及ぼす変化を調べた。得られた成果より、オーラルフレイル機序解明のための基礎的基盤を確立することを目指した。
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自由記述の分野 |
バイオマテリアル
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
顎口腔系運動器は咬合のみならず口腔周囲筋に代表される咀嚼筋や舌骨上筋、下筋からの筋機能圧を絶えず受ける骨であることから、顎顔面領域における筋-腱-骨の構造特性と力学環境の関連性解明が切望されている。また、マクロ・ミクロスケールの構造的要素とメゾ・ナノスケールの材質的要素の相互作用及び力学機能との関連解明は、顎口腔系運動器の複雑なバイオメカニクスを究明するためには急務であると考える。本申請課題で得られる結果から、口腔機能維持・向上に向けた方略を確立、提案できると考え、将来的にはオーラルフレイル防止を目指した生体力学的診断基準の規定に貢献できると考えている。
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