本研究は,上部構造装着後2年間におけるインプラント周囲骨の3次元的変化を歯科用コーンビームCT(CBCT)画像をもとに解析し,その変化に影響を与える因子について探索した.歯の欠損に対してインプラント26本(15名)を対象として,上部構造装着時と装着から1年後,および2年後の計3回CBCTを撮影し,各被験者において3回撮影したCBCT画像を3次元的に重ね合わせ,インプラント体の頬側骨部の骨量変化を算出した.また,各被験者においてCBCTデータを基に有限要素解析を実施した.頬側骨量変化は多くの場合インプラントプラットフォーム付近で認められ,また同部に骨歪みの集中が確認された.
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