研究課題
若手研究
都市部一般住民を対象に、国立循環器病研究センターにおいて、基本健診ならびに歯科健診を行い、以下のような関連を見出した。1.唾液中のストレスマーカーであるIL-6やコルチゾールと咀嚼能率との関連が明らかになった。2.歯周病の悪化が経年的な咀嚼能率低下に影響を及ぼすことが明らかになった。3.咀嚼能率の低値および歯周病と将来的なメタボリックシンドローム新規罹患との関連が明らかになった。4.最大咬合力の低値が将来的な循環器病発症のリスクであることが明らかになった。
歯科補綴学
動脈硬化やメタボリックシンドロームをはじめとする循環器疾患のリスク因子としては、歯周病の罹患や口腔機能の低下が考えられる。本研究では、歯周病と口腔機能における相互の関わりを示すことができただけでなく、それらを多面的に評価し動脈硬化やメタボリックシンドロームとの関連を明らかにしたことで、口腔健康と循環器疾患との関連についての新たな基礎資料を多く得ることができた。