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2022 年度 研究成果報告書

口腔機能低下から認知機能低下に至るまでのプロセスの解明ー食と栄養の観点からー

研究課題

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研究課題/領域番号 20K18636
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57050:補綴系歯学関連
研究機関九州大学

研究代表者

水谷 慎介  九州大学, 歯学研究院, 准教授 (90643312)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード口腔機能 / 軽度認知障害 / 栄養摂取
研究成果の概要

口腔機能の低下は、認知機能やフレイル等を関連していると報告されているが、栄養との関連についての報告は少ない。本研究では、地域在住高齢者を対象に、口腔機能向上プログラムを提供し、口腔機能の変化を栄養学的な観点も踏まえ検討した。
対象は福岡県糸島市在住の低舌圧(30kPa未満)の高齢者26名であった。ベースラインと1ヵ月後のフォローアップ時に口腔機能、身体機能、認知機能を測定した。タブレット搭載または紙資料に記載された口腔機能プログラムを週3回実施した。1か月後に、BMI、咀嚼機能、口唇運動、舌後方運動および舌圧が改善した。舌圧が向上した者では、動物性たんぱく質を摂取している者が多かった。

自由記述の分野

高齢者歯科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究課題では、地域在住高齢者を対象として、身体的プレフレイルに関連する口腔機能を調査した結果、舌前方運動や咀嚼機能が低下していることが明らかになった。また、舌圧が低下している者を対象として、口腔機能を改善させる介入を行ったところ、動物性たんぱく質を摂取している者において、その改善が認められた。一方、認知機能は関連がなかった。口腔機能を向上させるためには、機能訓練だけではなく適切な栄養摂取も必要であることが明らかになった。

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公開日: 2024-01-30  

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