研究課題/領域番号 |
20K18650
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研究機関 | 朝日大学 |
研究代表者 |
太田 恵未 朝日大学, 歯学部, 助教 (00811043)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 高解像度マノメトリー / 嚥下動態 / 口腔リハビリテーション / 咬合 |
研究実績の概要 |
咬合や義歯が嚥下時に果たす役割を明確に示すことは、摂食嚥下障害患者において歯科的アプローチの適応や治療方針を決定する際の基本的な指針となる。嚥下内圧計測装置である高解像度マノメトリー(High-resolution manometry;HRM)を用い咽頭内圧の側面から義歯の役割や咬合状態の影響など、臨床的知見を定量的に得ること、さらに嚥下機能を最適化できる義歯設計に本研究結果を役立てることを目的とし、一昨年度、昨年度にかけ健常高齢者を対象に、義歯装着と未装着の比較と天然歯による咬合と義歯による咬合の比較検討を行った。義歯の装着は、嚥下時の咽頭内圧や圧持続時間、咽頭収縮力を表すCI(Contractile Integral)に影響を及ぼすことが示唆された.当該年度は健常高齢者を対象に、咬合状態の違いによる嚥下動態の評価、解析と研究結果の総まとめを行い、論文の執筆と投稿の予定であったが、2022年4月より産前産後休業・育児休業のため研究を中断しており、補助事業期間延長承認申請を受け2023年4月より再開予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2022年4月から産前産後休業・育児休業のため研究は中断しており、昨年度と進歩状況については変わっていない。2023年4月より研究再開予定である。
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今後の研究の推進方策 |
咬合状態の違いによる嚥下動態の評価を行うために、既存のClass A~C群の咽頭内圧のデータの比較分析を行い、研究結果を総括し、結果報告・論文執筆を行っていく予定としている。2023年4月より育児休業より復帰のため、研究を再開し必要に応じ研究の延長申請をしていく方向である。
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次年度使用額が生じた理由 |
2022年4月18日から2023年4月12日まで産前産後休業・育児休業のため、当該年度に支出がない状態である。2023年4月13日より研究を再開予定である。高解像度マノメトリーの解析データをアップデートするためのソフトの購入や、研究成果発表および情報収集のため、日本摂食嚥下リハビリテーション学会、日本老年歯科学会、日本障害者歯科学会などの学会に参加予定であり旅費等計上していく。また、成果発表にあたりポスター発表で必要な印刷費や一定の成果を論文投稿していくため、校閲料や別刷り代を計上していく予定である。
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