一般的な高齢者の場合、残存歯数が少ないと、全脳の萎縮が進行し、認知機能が低下していることが研究で明らかになりました。 また、レビー小体型認知症との関連も指摘されている、口腔内の違和感を訴える口腔異常感症に対して、ブレクスピプラゾールとミルタザピンという薬剤によって改善が得られた症例を報告しました。また一方で抗精神病薬を使用していると、顎関節の異常が生じることも報告しました。脳血流を測る検査では、口腔異常感症の、症状が強い時と弱い時で、側頭葉などで血流の差があることを確認しました。 これらの知見は、今後の認知症や口腔異常感症への歯科での対応に大きく寄与するものと考えられました。
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