口腔扁平上皮癌細胞をEMTにより4D型高浸潤口腔癌細胞へ誘導した。この培養細胞でのMMP発現の変化を解析し、EMTの誘導で発現低下するMMPを決定した。MMPとPD-L1を安定発現するHEK293細胞の培養上清中に含まれる細胞膜から切断されて遊離したPD-L1を調べ、PD-L1切断活性をもつMMPを特定した。分泌型PD-L1の発現ベクターを作製しPD-L1リコンビナントタンパクを精製した。精製したPD-L1をリコンビナントMMPとインキュベートし、PD-L1に分解活性をもつMMPを同定した。数種類の培養口腔癌細胞に既存の抗がん剤を添加し、MMPの発現を上昇させる抗がん剤を決定した。
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