口腔扁平上皮癌の頸部リンパ節(CLN)への転移は、強い予後不良因子である。手術前に得られる各種画像検査結果、手術後に得られる免疫組織化学染色の結果を用いて、統計学的に評価を行った。術前CTにおけるCLNの短径やCT値、FDG-PET/CTにおける原発巣およびCLNのSUVmax値を用いて、92.2%の判別率でCLN転移を術前に予測可能な判別式を算出した。免疫組織化学染色の結果を組み合わせた判別式では、判別できた症例と比較して判別できなかった症例の方が5年再発率が有意に高かった(p<0.01)。またdeep learningを行い新たな症例を投入したところ、96.0%の症例で同様の結果を得た。
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