近年、培養上清中に含まれるエクソソーム(Exo)が、細胞間コミュニケーションに重要な役割を担うことが報告されてる。Exoを投与することで抗炎症作用などの治療効果をもたらすことが期待されている。そこで、ヒト骨髄間葉系幹細胞エクソソーム(BMMSC-Exo)およびヒト歯髄幹細胞エクソソーム(DPSC-Exo)をシェーグレン症候群(SS)モデルマウスに投与し、治療効果の比較検討した。 結果は、DPSC-Exoを実験動物に投与した群の方がより刺激時唾液分泌量が増加しており、リンパ球浸潤も減少していた。よって、DPSC-Exoの投与が新たなSSの治療法となりうる可能性が示唆された。
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