研究課題
本研究は難治性歯肉癌の転移再発に対して歯肉癌の間質に多く存在する癌内線維芽細胞 (carcinoma associated fibroblasts : CAFs)に注目している。個々の患者のがん組織を実験動物レベルで再現するモデルとして開発が進められている中、本研究でも歯肉癌悪性化の原因を解明し、今後の新規治療開発に役立てるために患者歯肉癌手術検体を用いたpatient-derived xenograft (PDX)モデルを樹立する。2022年度では歯肉癌の患者は来院されたが、研究に必要な組織が採取できる患者はいなかった。研究を遂行するために必要な検体は、診断に必要な部位を除いた箇所を採取する必要があり、症例が限られている。また、以前採取した検体でNOGマウスへ癌組織を移植を行ったが生着が困難な状況が続いている。2023年度は引き続き検体を採取を計画するが、限られた検体の中でNOGマウスへの生着させることを重点において行きたいと考えている。
4: 遅れている
現在まで歯肉癌の検体不足とNOGマウスへの癌組織の生着が困難な状況が続いているため
計画通りに実験を遂行していくことを目標にする一方で、最終年度のため検体数が確保できない場合も想定して、採取後の実験手技の確立も一つの目標にしていきたい。
消耗品(動物実験費)15匹 180,000円(5月頃執行予定)消耗品(抗体・試薬)5種類 340,000円(7月頃執行予定)消耗品(実験用器具類) 50,000円(7月頃執行予定)その他(学会参加費、セミナー費)200,000円(4月~12月頃まで予定)
すべて 2022
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)
ジャパンオーラルヘルス学会誌
巻: 17 ページ: 15-22