近年、歯周病疾患は口腔癌の発病リスクファクターとなることが示唆されており、歯周病原菌が原因の一つと考えられている。ヒト口腔扁平上皮癌細胞株であるSAS細胞に歯周病原菌P. gingivalis処理を行い、次世代シークエンサーを用いて解析を行った。解析はFold Changeが2.0以上もしくは0.5以下になった遺伝子をCell migrationのキーワードで遺伝子を絞っていき、The Cancer Genome Atlas(TCGA)データを用い予後予測因子の検討を行った。BMPER、SEMA3A、TMSB15Bの遺伝子の発現の高さが、生存率低下と関連していることが明らかとなった。
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