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2020 年度 実施状況報告書

OASA発症機序の解明及びOA選択基準の確立

研究課題

研究課題/領域番号 20K18708
研究機関大阪医科大学

研究代表者

松村 真由美  大阪医科大学, 医学部, 非常勤医師 (60711273)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
キーワード睡眠時無呼吸症候群 / 下顎骨 / 顔貌 / 口腔機能 / 相同モデル
研究実績の概要

Dynamic MRIを利用して得られるMRI多組織再構築三次元モデルを作成する前段階として、すでに所有しているCT画像を用いていくつかの臓器の三次元モデル(相同モデル)の作成を行なった。また、口腔機能と睡眠時呼吸障害の関連について検討を行なった。
1)下顎骨の三次元モデル(相同モデル):智歯抜歯目的に大阪医科薬科大学病院歯科口腔外科を受診した45名(男性23名、女性21名)、平均年齢43.1±14.6歳のCTデータを使用し、下顎骨の相同モデルを作成した。この相同モデルを用いて、男女による下顎骨の形態的な違いについて検討を行なった。その結果、男性の下顎骨は女性のものと比較し大きく、下顎枝が外側に張り出していることが明らかとなった。
2)顔貌の三次元モデル(相同モデル):軟組織の評価として顔貌の三次元モデルを作成した。38名のボランティア(男性19名、女性19名)を対象とした。三次元カメラを用いて撮影した対象の”真顔”と”笑顔”の三次元画像を相同モデル化し、”真顔”と”笑顔”の違いについて検討を行なった。その結果、男性と女性で”真顔”と”笑顔”の差に違いがあることが明らかとなった。
3)口腔機能と睡眠時呼吸障害の関連:閉塞性睡眠時無呼吸症候群と診断され、口腔内装置での治療が適応と診断され大阪医科薬科大学病院歯科口腔外科に紹介され受診した61名(男性41名、女性20名)、平均年齢55.5±12.7歳を対象とした。当科受診時に、口腔機能として舌圧・口唇閉鎖力・最大咬合力を測定し、睡眠時呼吸障害の評価項目としてAHIとの相関について検討を行なった。その結果、口唇閉鎖力とAHIに負の相関を認めた。
以上のように、硬組織及び軟組織の三次元モデル(相同モデル)の作成方法は確立できた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ禍であり、Dynamic MRIの撮影を行うことができていない。また、薬物投与睡眠下での撮影を予定しているが、患者の同意を得ることできておらず、研究の進捗が遅れている。

今後の研究の推進方策

すでに所有しているCT画像を用いて、気道の相同モデル化を行い、技術の確立を行う。また、患者の同意を得てDynamic MRIを撮影したのちに気道の経時的な変化について検討を行う予定である。Dynamic MRIを撮影できない可能性があるときは、胸部の動きをモーションキャプチャーできる機器を購入し、気道の特徴と胸部の動きの相関について検討を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

COVID-19感染拡大に伴い参加を予定していた学会参加が行うことができなかった。また、患者の同意を得ることができずにDynamic MRIを撮影できなかった。そのため次年度使用額が生じた。令和3年度は、論文投稿に関連する費用及び相同モデル化に必要なワークステーションの購入を予定している。また、令和3年度にもDynamic MRIが撮影できない時は、胸部のモーションキャプチャーを撮影することとし、その費用として使用する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Relationship between Oral Fanction and Respiratory Disturbance Index in Obstructiive Sleep Apnea Syndrome Patients2021

    • 著者名/発表者名
      Nakano H, Mizobuchi S. Sawai Y, Komori E, Suzuki K, Matsumura M, Sasai T, Konda T, Ikeda S, Nakajima Y, Yamada T, Ueno T
    • 雑誌名

      Advances in Dentistry & Oral Health

      巻: 14(2) ページ: -

    • DOI

      10.19080/ADOH.2021.14.555883

    • オープンアクセス

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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