研究課題
若手研究
これまでに、睡眠時の呼吸障害と口腔機能に関して検討をおこなった報告はない。そこで、本課題では61名(男性41名、女性20名、平均年齢55.5±12.7歳、平均BMI24.4±4.0 kg/m2)のOSA患者の睡眠時の呼吸障害指数と口腔機能の関連について調査を行った。睡眠時の呼吸障害指数は、携帯用睡眠時無呼吸検査装置を用いて評価し、口腔機能は最大咬合力、舌圧、口唇閉鎖力について評価した。その結果、全体および非肥満群において口唇閉鎖力と睡眠時の呼吸障害指数との間に負の相関を認めた。
歯科
閉塞性睡眠時無呼吸に罹患する患者は非常に多いが、様々な要因が関与して発症するため、未だ病態など不明な点が多い。本課題で口唇閉鎖力と睡眠時の呼吸障害との関連が明らかになったことから、今後は閉塞性睡眠時無呼吸の新たな治療方法の開発や治療方法の選択基準の確立につながると考えられる。