研究課題/領域番号 |
20K18715
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研究機関 | 地方独立行政法人神戸市民病院機構神戸市立医療センター中央市民病院(第1診療部、第2診療部、第3診療部 |
研究代表者 |
山本 信祐 地方独立行政法人神戸市民病院機構神戸市立医療センター中央市民病院(第1診療部、第2診療部、第3診療部, 中央市民病院, 医長 (20811566)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ナビゲーション手術 / 低侵襲 / スプリント / 下顎骨 |
研究実績の概要 |
頭蓋顔面に対し可動性を有する下顎に対してナビゲーション手術を行う場合、主に3つの方法が用いられている。1.上下顎歯列をワイヤーで顎間固定する方法 2.ワックスバイトを用いて下顎の位置を再現可能な位置においた状態で術前のCTを撮像し、ナビゲーション手術の際にも同じワックスバイトを使用する方法 3.動的リファレンスフレームを下顎に装着する方法である。これに対し、申請者らが新規に開発した一体型スプリントは、歯列に強固に固定され、リファレンスフレームを装着して行うマーカーベースレジストレーションが一体型スプリントのみで完結でき、ヘッドバンドやヘッドピンが不要であることから、正確かつ低侵襲で非常に簡便な方法である。本研究の目的は、下顎においてナビゲーション手術を高精度かつ低侵襲で行えるよう、一体型スプリントを用いた下顎ナビゲーション法を確立することである。 本年度は、一体型スプリント装着下に頭蓋骨模型のCTを撮像し、術前プランニング用ソフトであるiPlan CMF(Brainlab AG, Germany)を用いて、リファレンスマーカーおよび精度評価マーカーを登録した。このデータをKickナビゲーションシステム (Brainlab AG, Germany)に取り込み、ナビゲーションシステム使用下に、一部の一体型スプリントの精度評価を行った。具体的な手順としては、スプリントのリファレンスマーカーを用いてレジストレーションを行うことによりスプリントの誤差であるFREs(fiducial registration errors)を計測し、さらにナビゲーションシステムのautopilotモードを使用し、精度評価マーカーの誤差であるTREs(target registration errors)を計測した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の研究計画に沿って、概ね順調に進行していると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
全ての一体型スプリントにおいて、精度評価を行い、結果をまとめ、論文を作成する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナウィルスの影響で学会出張が取りやめになった影響により,次年度使用額が生じた.
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