IgG4関連涙腺・唾液腺炎(IgG4-DS)の確定診断には、悪性腫瘍との鑑別を目的に顎下腺を全摘出されることも多く、顔面神経障害などの合併症が生じることがある。また、再発も多いことから長期経過を診る必要であり、繰り返し実施可能で非侵襲性の検査が求められている。そこで我々は非侵襲性の顎下腺超音波検査に着目し、IgG4-DS の診断と予後判定法の確立を目的に多施設前向き研究を行った。当科を含めた 5 施設で検証したところ、IgG4-DS の診断に極めて有用であり、診断基準への適応も期待されることが示唆された。現在、施設間のバイアスを考慮して、セントラルレビューを協力施設を追加して遂行中である。
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