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2022 年度 実施状況報告書

活性型ビタミンD3誘導体:エルデカルシトールの骨破壊性疾患の治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 20K18737
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

森田 麻友  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (30624639)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード骨代謝
研究実績の概要

近年、VDと骨に対する研究において、破骨細胞を骨に近づけないようにすることで、骨吸収を抑制していると報告された。口腔顎顔面外科領域では口腔内疾患の多くに骨吸収や骨破壊などを伴う炎症性疾患が多く認められる。ビスフォスフォネート製剤などによる骨吸収製剤の副作用 である顎骨壊死も炎症を伴う骨破壊性疾患のひとつである。申請者はこれまで、ビスフォスフォネート製剤を投与したマウスを用い、ブドウ球菌接種による感染 性骨壊死マウスモデルで、IL-1,IL-6,IL-17,TNFαなどの炎症性サイトカインが、骨壊死の発生や破骨細胞を介した骨破壊を引き起こすことを明らかにした。ま た、その骨破壊性マウスモデルにビタミンD(以下;VD)を投与すると、骨壊死が抑制されることを明らかにしている。近年、VDの抗炎症作用が注目されており、 そこで本研究では、骨破壊性疾患に対するVDの分子メカニズムを解明し、新たな治療方法の確立を目指している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

申請者はビスフォスフォネート製剤を投与したマウスを用い、抜歯後の顎骨壊死マウスモデルを使用し、VD3およびED71の作用が、骨壊死を抑制するこつを解明 した。その再現実験を行い、やはり骨壊死の抑制をすることが確認できている。また、このモデルマウスの、血清のELISAでは、TNFαの炎症性サイトカインが減 少していることを明らかにしており、引き続きサイトカインがどのように炎症を抑制しているか解明を行っている。

今後の研究の推進方策

引き続きサイトカインがどのように炎症を抑制しているかin vitroおよびin vivoにおいて 解明を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

前年度に産休・育休を取得したため。追加実験及び学会発表を来年度行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Osteonecrosis development by tooth extraction in zoledronate treated mice is inhibited by active vitamin D analogues, anti-inflammatory agents or antibiotics2022

    • 著者名/発表者名
      Soma Tomoya、Iwasaki Ryotaro、Sato Yuiko、Kobayashi Tami、Ito Eri、Matsumoto Tatsuaki、Kimura Atsushi、Miyamoto Kana、Matsumoto Morio、Nakamura Masaya、Morita Mayu、Asoda Seiji、Kawana Hiromasa、Nakagawa Taneaki、Miyamoto Takeshi
    • 雑誌名

      Scientific Reports

      巻: 12 ページ: -

    • DOI

      10.1038/s41598-021-03966-6

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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