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2022 年度 研究成果報告書

口腔粘膜上皮の異型形質獲得過程における上皮―間質クロストーク

研究課題

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研究課題/領域番号 20K18741
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57060:外科系歯学関連
研究機関日本歯科大学

研究代表者

辺見 卓男  日本歯科大学, 生命歯学部, 講師 (20814883)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード口腔癌 / 扁平上皮癌 / 癌微小環境 / 早期悪性病変 / 異型上皮 / 間質応答
研究成果の概要

口腔粘膜が癌化する過程では、異型上皮の出現に伴って間質にも形質・構造の変化が生じる。本研究では、異型上皮と間質細胞間の相互作用(上皮-間質クロストーク)の実態を明らかにする目的で、初期の粘膜表在性病変を対象として上皮異型形質と間質要素の関連性を検証した。舌表在性病変の組織解析により、異型上皮における癌抑制遺伝子p53分子の発現様式が異なること、また、健常上皮から異型上皮へ移行する領域において粘膜在住の抗原提示細胞の分布局在が変化することを明らかにできた。

自由記述の分野

口腔病理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

口腔癌の罹患者数は、特に高齢化が加速する本邦においては増加傾向にあり、早期転移での死亡率が高い現状からも早期発見につながる診断指標の検索が急務である。本研究の成果は、癌抑制遺伝子p53発現を病変領域全体の発現様式から捉えることにより癌形質を区別しうること、また、初期の表在性病変において周囲の間質環境に微小変化をきたしていることを示した。これらの知見は、早期病変の診断指標となるとともに、治療戦略を講じるうえで重要と考えている。

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公開日: 2024-01-30  

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