In vitro実験系にて、ヒト軟骨細胞の培養に難航したため、滑膜細胞にて検討を行った。ANGPTL2の添加により、炎症性サイトカインおよび細胞外基質分解酵素において有意な発現の亢進を認めた。また、シグナル伝達経路についても発現の亢進が確認された。さらにLILRB2中和抗体によってJAK1およびJAK2の発現が、Integrinα5β1中和抗体では、JAK1の発現の抑制が認められた。In vivo実験では、下顎頭の過度な圧迫によって、ANGPTL2の発現および受容体の発現は有意に亢進していた。しかし、ANGPRL2阻害剤の軟骨保護効果についての検証では有意な結果を得ることができなかった。
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