研究課題/領域番号 |
20K18784
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
天眞 寛文 徳島大学, 病院, 助教 (00829187)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 自己免疫性疾患 / 関節破壊 / NLRP3インフラマソーム / TAK1 / 破骨細胞 / 滑膜線維芽細胞 |
研究成果の概要 |
NLRP3インフラマソームは、炎症性サイトカインであるIL-1βの産生に関わり、その恒常的な活性化が炎症性疾患の進展に関与していることが近年明らかとなってきている。しかし、関節リウマチにおいてはその関与について不明な点が多い。今回の研究によって、関節リウマチモデルマウスにおいてインフラマソームが活性化していることが明らかとなった。さらに、セリンスレオニンキナーゼであるTAK1の活性を抑制する試薬を投与した結果、インフラマソームの活性化が阻害され関節破壊が顕著に抑制された。これらの結果より、TAK1阻害剤はインフラマソーム活性をターゲットとした新たな治療戦略となり得ることが示唆された。
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自由記述の分野 |
矯正歯科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、関節リウマチでは治療法の発展に伴い重度の関節破壊を抑制することが可能となってきているものの、既存薬が奏効しないケースもあり、未知の関節破壊誘導機序の存在が示唆されている。また、一度関節破壊が生じると運動障害によるQoLの低下を引き起こすため、病態の解明と新規治療戦略の開発は喫緊の課題と言える。今回の研究によって病態におけるインフラマソームの関与が明らかとなったことは、RAの発症・進展機序を明らかにしていく上で学術的意義が大きい。また、制御が困難であったインフラマソームをTAK1阻害剤が抑制することを見出したことは、今後の創薬にも繋がり得る研究成果であり社会的意義も大きい。
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