本研究では睡眠価時ブラキシズムと関連する栄養素の探索的研究を実施した。 大学生143名(睡眠時ブラキシズム群58名)を対象とした。栄養素の摂取量を推定するため食物頻度調査票を使用した。睡眠時ブラキシズム群と非睡眠時ブラキシズム群の間で栄養摂取量の違いを評した。 その結果、睡眠時ブラキシズム群は食物繊維摂取量と関連している傾向が見られた。さらに、食物繊維摂取量の上位四分位数と下位四分位数の学生を選択したサブグループ分析では、睡眠時歯ぎしりのある学生は、ない学生よりも有意に低い食物繊維摂取量を示した。この結果より、若年成人において食物繊維が睡眠時歯ぎしりを改善する可能性があるという仮説を立てた。
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