温度や化学刺激などで活性が変化するTRPチャネルは免疫応答や皮膚のバリア機能の調節 に関与しているが、口腔粘膜上皮における温度と免疫、バリア機能の関係については不明な 点が多い。本研究の目的はTRPチャネルに着目し、口腔粘膜における温度と免疫制御、バリア機能の関連を明らかにし、それらを高める温度調節もしくは薬理学的アプローチを解明することである。温度刺激下で口腔粘膜上皮細胞を二次元培養し、ターゲットとなる温度レギュレーター分子のTRPチャネルを同定したのち、三次元培養口腔粘膜に生体を模した温度グラデーションを付与した培養を用いて解析をすすめることで、口腔粘膜のバリア機能を賦活化する条件を同定する。
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