研究対象者の各種検査項目のデータと咀嚼能力検査結果について、探索的に検討を行った。収集した咀嚼能力と研究対象者の各種検査項目のそれぞれ単独での相関、および平均値の比較を行ったところ、咀嚼能力は糖尿病の罹患期間、および動揺している歯の数との間に有意に負の相関を認め、残っている歯の数との間に有意に正の相関を認めた。また咀嚼能力について重回帰分析を行い、研究対象者の咀嚼能力へ影響していると思われる項目について検討を行ったところ、咀嚼能力は残っている歯の数と糖尿病性神経障害と関連していることが示された。
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