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2020 年度 実施状況報告書

患者安全におけるレジリエンス能力は新たなシミュレーション教育で向上するか?

研究課題

研究課題/領域番号 20K18840
研究機関東北大学

研究代表者

荒田 悠太郎  東北大学, 大学病院, 助手 (20755011)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードシミュレーション医学教育 / 医療安全 / Safety-Ⅱ
研究実績の概要

本研究は、医療従事者で構成される個人あるいはチーム単位の患者安全に関する医療教育が、個人やチームが持つレジリエンスのコア能力に与える影響を検討し、行動変容を与えているか調査検討すること。研究成果によりレジリエンスを高める医療教育を開発することが目的である。そのため、(1)過去のシンシデントレポートの検索、実務者へのインタビュー調査によりコア能力の測定表を作成する。(2)実際の医療教育において質問紙調査や評価測定。(3)コア能力を高める教育プログラムの開発を行う。
2020年度は、先行研究や医療安全に関する過去の知見と、医療安全の専門家の意見をもとに、中心静脈穿刺の教育プログラムを策定した。この教育プログラムでは、解剖生理、手技の手順や医療安全に関する座学のパートを全て動画で収録し、Learning Management Systemに格納することで、学習者がいつでも学習できる環境を構築した。これにより、学習内容の統一化と効率化を図った。また、対面での研修にはシミュレータを用いており、到達目標に対応して手技の評価項目を設定した。研修医15名に対して教育を施行し、その都度プログラムのアップデートを行っている。また、より手軽にリアリティのある教材を準備することが、コア能力に影響することも考えられ、360°カメラを用いたVR教材を作成する準備を進めている。
医学教育やシミュレーション教育に関する各種学会に参加し、シミュレーション教育や医療安全教育の有効性、教育設計や評価について情報収集を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、対面での研修が困難な状況となったため、現時点で研究が思うように進んでいない。医療従事者へのインタビュー調査についても、感染症の影響により延期しているため、本研究で重要となるコア能力の測定表を策定できていない。

今後の研究の推進方策

今後の研究の推進方策について、以下を予定している。
(1)医療安全推進室と連携し、過去のインシデントレポートの検索を行う。
(2)医療従事者に対するインタビュー調査(オンライン実施についても検討)を実施する。
(3)コア能力の測定表を策定する。
(4)各教育において測定表を用いて効果を測定する。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染症の影響により、研究が順調に進まない状況であった。今年度実施できなかった研究内容は延期を計画しているため、次年度に繰り越した上で適正に使用する。

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公開日: 2021-12-27  

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