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2022 年度 研究成果報告書

患者安全におけるレジリエンス能力は新たなシミュレーション教育で向上するか?

研究課題

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研究課題/領域番号 20K18840
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
研究機関東北大学

研究代表者

荒田 悠太郎  東北大学, 大学病院, 助手 (20755011)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード医療安全 / 医学教育 / シミュレーション教育 / シミュレーション医学教育
研究成果の概要

本研究課題は、従来の患者安全教育が、学習者の患者安全能力の獲得にどのように影響を与えるかを測定し、測定データを基に新たな教育プログラムを開発することを目的とした。一次救命処置について、一定の知識や技術を持つ学習者群に対して、①従来の心肺蘇生法教育で一般的に課せられるシチュエーションと、②医療現場で起こり得るような、イレギュラーシチュエーションとで、学習者がどのような対応を行うかを実践させ、その事後に質問紙による達成度調査を行った。実技課題と質問紙調査の結果から、イレギュラー事例において、医療事故に繋がるような重大な判断ミスが起こる頻度が増加すること、パフォーマンスが下がることが明らかになった。

自由記述の分野

医療教育

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究課題の成果から、学習者にイレギュラーなシチュエーションを疑似体験させることにより、手技の応用の理解や、状況把握の重要性の理解を促進させる効果が明らかとなった。そのため、患者安全教育においては、全ての医療従事者に対して画一的な知識や手技を学習させるだけではなく、実際に起こり得るシチュエーションや本人の予想できない状況を、本人の能力に応じて学習内容を変化させながら、疑似的に体験させることで、レジリエンス能力を獲得できる可能性が示唆された。個別化された教育を実現することで、全ての医療従事者が高い患者安全能力を獲得し、ひいては医療事故の減少に寄与することができる。

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公開日: 2024-01-30  

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