研究課題/領域番号 |
20K18841
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
城戸 崇裕 筑波大学, 附属病院, 病院講師 (90868621)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 小児 / 在宅医療 / 訪問診療 / 医療的ケア児 / データベース / レセプトデータ |
研究成果の概要 |
株式会社JMDCより購入した大規模レセプトデータを用いた解析を行い、全2680名の医療的ケア児における在宅ケア(訪問診療または訪問看護)の導入割合についてのデータを得 た。結果を要約し、英語論文を作成、投稿作業中である。本論文は、日本の医療的ケア児の在宅ケア利用状況について記述した初めての報告となる。 またこの過程で、在宅ケアを導入されているが、医療ケアデバイスを有さない群が非常に多かった。ICD-10病名を用いて、いわゆる「基礎疾患を有する児」かどうかを分析したところ、在宅医療(訪問診療または訪問看護)を受ける小児全9557名中、5079名(53.1%)が、基礎疾患なしであることが判明した。
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自由記述の分野 |
小児科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国内の大規模医療レセプトを用いて医療的ケア児の在宅医療の利用状況を明らかにした、初めての研究である。今後、増加しつつある医療的ケア児についての政策を考える上で有用な資料となる。 また基礎疾患の無い、いわゆる健常児が在宅医療リソースの過半数を占める可能性があるというのはこれまでにない知見であり、今後は小児在宅医療を語る上で、健常児に対する在宅医療の有様についても合わせて考え行く必要性が示された。
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