研究課題/領域番号 |
20K18860
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
水谷 友紀 杏林大学, 医学部, 講師 (20365381)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 高齢者 / がん / エンドポイント / 臨床研究 |
研究実績の概要 |
高齢者を対象とした過去の臨床試験(第III相試験)で用いられたプライマリ・エンドポイントの定義および評価方法をPubMedおよびCINAHLを用いてスコーピオンレビューを行った。この結果はESMO2023で発表予定である。 また、スコーピオンレビューの結果からプライマリ・エンドポイントには認知機能障害を含める必要があることが分かったものの、認知機能障害の評価は人的・時間的な負担になるため日常診療では実施されていない。このため、当然、臨床試験のプライマリ・エンドポイントにも使用されていることが少ない。人的・時間的な負担を減らし認知機能障害を評価するために認知機能障害のスクリーニングツールであるMini-cogアプリを開発した。現在、システム調整をしているところであり、2023年度中に実装できると思われる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究実績の概要に示したとおり、徐々に実績が積み上がっており、おおむね順調に進展していると判断している。
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今後の研究の推進方策 |
研究実績の概要に示した内容を踏まえ、医療者を含む臨床試験の専門家(日本老年腫瘍研究会メンバーに協力を依頼)でパネル・ディスカッションを行い、高齢がん患者において「いつまで元気でいられるか」というエンドポイントの定義および評価方法の「提言」を作成する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
スコーピオンレビューの結果を学会発表するため この結果をふまえ、医療者を含む臨床試験の専門家でパネル・ディスカッションを行うため 認知機能障害をプライマリ・エンドポイントに加えるべくMini-cogアプリ開発するため
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