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2020 年度 実施状況報告書

診療ガイドラインの効果的な実装と活用方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K18863
研究機関東邦大学

研究代表者

畠山 洋輔  東邦大学, 医学部, 助教 (80830182)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード診療ガイドライン / 医療の質
研究実績の概要

令和2年度には、先行研究のレビューに基づき、診療ガイドライン作成者に対する調査、DPCデータを活用した診療の質指標調査を実施した。
作成代表者に対する調査において、調査票は、作成代表者に対するインタビューによる予備的調査の結果、診療ガイドライン作成者に対する調査を実施した先行研究に基づき作成した。調査対象について、診療ガイドラインデータベースから406件を抽出した。回収率は41.4%であった。作成過程に関する時系列分析において、患者の参加、日本人の情報がないことへの対応について改善が見られた一方、専門家の参加と、エビデンスの効率的な収集・評価には改善が認められなかったことが明らかになった。また、公開に関しては、ウェブ公開の割合が高くなっていたことがわかった。
DPCデータを活用した診療の質指標について、日本医療機能評価機構の「医療の質向上のための体制整備事業」が公開するすべての質指標を検討した。先行研究より、質指標について、医療の質評価の枠組み(構造/過程/アウトカム)、疾患との関連(疾患特異的/一般的)に基づいて分類した。また、指標作成の中で、明示的に診療ガイドラインを活用しているかで指標を区別した。結果、733件の質指標が抽出された。診療ガイドラインを活用した指標は13.1%であり、医療の質評価の枠組みでは過程に関連する指標(26.5%)、疾患との関連では疾患特異的な指標(17.9%)に多く活用が見られた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初令和2年度に実施を予定していた調査票調査だけでなく、質指標調査についても実施することができた。一方、成果報告を予定していた国際学会は延期されたため、実施することができていない。

今後の研究の推進方策

調査票調査の結果について学会発表、論文で報告する準備を進めている。また、診療ガイドラインの質について、質評価ツールを用いて評価を行い、調査票調査の結果との関連を検討する。さらに、臨床研修病院における診療ガイドラインの活用についての調査を予定している。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルスの影響により、研究成果の報告を予定していた国際学会が延期となったため。研究成果の報告について、延期された国際学会がさらに延期、中止となった場合には、論文(和文/英文)、国内学会報告で代替する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 医療の質指標における診療ガイドラインの活用に関する研究2020

    • 著者名/発表者名
      畠山洋輔、瀬戸加奈子、大西遼、藤田茂、松本邦愛、長谷川友紀
    • 学会等名
      第58回日本医療・病院管理学会学術総会

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公開日: 2021-12-27  

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