研究課題/領域番号 |
20K18879
|
研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
尾関 佳代子 浜松医科大学, 医学部, 特任研究員 (70780625)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 大規模停電 / 在宅医療機器使用患者 / 医薬連携 / 新型コロナウィルス |
研究実績の概要 |
薬局は地域に密着し、処方箋薬の調剤や市販薬の販売等、重要な役割を担っている。近年ではかかりつけ薬局を持つことの重要性が地域住民にも認知されつつある。さらに、薬局は大規模災害により地域が被災した場合、被災者に必要な医薬品を供給し、彼らの命を守る重要な責任を担っている。また、災害発生時に地域に供給可能な資源を保有する存在でもあり、被災地域に一定の役割を果たし得ることは想像に難くない。本研究では薬を服用している被災者に災害後も継続して、必要な薬を提供するために重要な役割を果たすと考えられる薬局に焦点を当て、どのようにすれば、災害に強く、薬を必要とする地域住民に薬を供給し、その健康や命を守ることができるのかを明らかにすることを目的としている。 現在までの進捗状況として在宅医療機器取扱会社に対するインタビュー調査、浜松市の小児科クリニックまたは病院内の小児科の医師に対してのアンケート調査、在宅医療ケア児の診療を行っている医師へのインタビュー調査、2018年の台風24号によって発生した大規模停電経験した1年後の浜松市内保険薬局にアンケート調査、新型コロナウィルス流行下での患者対応に対する薬局の状況等に関する調査を行い、いずれも国内学会にて発表を行った。 これらの結果を総合的に考慮すると、個々の薬局や医療機関や関連施設、関連会社をそれぞれ孤立して考えるのではなく、全体の仕組みとして医薬連携体制を持つことが重要であると考えられた。 さらに、災害に関連する薬局を含めた関連各所に調査を進めていく。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウィルス流行をあり、インタビューや地域に行って活動することが難しいため、当初の予定より進んでいないが、行うことができる内容から徐々に進めている。
|
今後の研究の推進方策 |
ZOOM等を使用したインタビュー調査や郵送を利用した調査を行う等、現地に足を運べない場合に関し、臨機応変に対応していく。
|
次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルスの影響で研究に遅延が生じており今年度できなかった研究を次年度に先送りしたため。
|