本研究の目的は、①食事内容および身体症状を記録するスマホアプリおよびシステムを開発し、②アプリを用いて胃食道癌術後患者の食事内容および身体症状を記録するシステムの受容性・実行可能性を検討し、③本システムを用いて前向きコホート研究を行うことにより術後食事内容・習慣を描出するとともに身体症状と関連する因子を同定することである。 2023年までにアプリおよびシステムのプロトタイプを完成させ、ほぼ予定通りにパイロットスタディを終了した。スマホアプリの評価ツールの日本語版を開発する一方、栄養指導の内容の開発の必要を認識し、管理栄養士のエキスパートパネルを作り合意形成を行った。またシステム全体のアップデートは概ね想定通りにすすんだため、2023年度は次のステップの前向きコホート研究を開始し現在に至っている。現在の時点で10名強のリクルートが終わっており順調である。なおサンプルサイズは100名を予定している。
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