研究課題/領域番号 |
20K18895
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 日本福祉大学 |
研究代表者 |
藤田 ひとみ 日本福祉大学, 健康科学部, 講師 (50610010)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 筋ジストロフィー / シーティング / リハビリテーション工学 / 電動移動機器 |
研究成果の概要 |
筋ジスのシーティングに関わるセラピストは,どのような思考過程に基づいているのか,そのアプローチを自身でどう評価しているのか,紙面調査を実施した.2014年から2019年の5年間に日本国内における理学療法士あるいは作業療法士が報告した「筋ジストロフィー」及び「理学療法」あるいは「作業療法」をキーワードとした学術報告から計140名を調査候補とした.承諾の得られた 41名から得られた結果、1回に要する時間は30~60分、試着まで1~3カ月という報告が多く,シーティングに対する診療報酬は疾患別リハビリの一部と捉えられており、ほとんどのセラピストが現在のシーティング手順に概ね満足していることがわかった。
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自由記述の分野 |
リハビリテーション工学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
筋ジスのシーティングに関わるセラピストは,長期に及ぶ関わりを経て技術を獲得しながら様々な課題と直面し,その解決に向けた糸口を探求している.この課題はシーティングの実装戦略の確立に向けた突破口ととらえ,情報のエビデンス化を図る必要が明確になった.加えて,早期に電動車いすを導入する意義について症例報告から明らかにされた.電動移動機器も包含される車いすは,国内では福祉機器の一種としての認識だが諸外国では医療機器としての位置づけをもつ.これに対し2017年にはシーティングが医療行為であることが明文化され,単なる移動手段としての道具から治療的役割を果たす機器の一種というパラダイムシフトをもたらしている.
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