研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界では5,500万人以上が認知症を患っており、毎年1,000万人近い患者が新規の診断をうけている。徘徊や焦燥などの精神神経症状があると、本人の生活の質の低下だけでなく、介護者への影響も大きい。薬物治療が必ずしも第一選択とされておらず、非薬物的介入が大きな役割を持つとされている。本研究では認知症高齢者の徘徊に対する非薬物療法の費用と費用対効果に関する系統的な文献レビューを実施することにより、効果の高い介入プログラムを特定し、本邦における実施の際の費用の算出を試みた。査読付きの英文雑誌への投稿を2件(関連研究含め計5件)おこない、国際学会での発表を1件実施し、本研究の成果を広く発表できた。
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