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2023 年度 研究成果報告書

進化系統学的分類を用いたE. albertiiの同定法確立及び感染経路解明の研究

研究課題

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研究課題/領域番号 20K18920
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
研究機関国立感染症研究所

研究代表者

平井 晋一郎  国立感染症研究所, 感染症危機管理研究センター, 室長 (60768894)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードEscherichia albertii / 系統学的分類 / 遺伝子型別 / 宿主特異的な分布 / 感染経路の推定
研究成果の概要

本研究では、Escherichia albertiiのヒトへの感染経路の推定に有用な系統及び遺伝子型別法を開発した。最初に、感染者、動物及び環境由来のE. albertiiについて、大腸菌のmultilocus sequence typing(MLST)で解析される7遺伝子の配列を用いてベイズジアンクラスタリングを行った。その結果、菌株は3つの系統とそれ以外に分かれ、「動物や環境に特異的に分布する系統」と「動物等から人に感染する系統」の存在が明らかとなった。次に、供試菌株について、13個の病原因子遺伝子の保有状況を基に最小全域木を作成したところ、宿主特異的な保有パターンの存在を発見した。

自由記述の分野

系統学的分類

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の成果はE. albertiiのヒトへの感染経路の解明に寄与できる。公的研究所では、E. albertiiによる感染症事例が検出されているが、殆どの事例において感染経路が判明しておらず、未だヒトへの主な感染経路は良く分かっていない。本研究では、動物や環境に分布する本菌の一部の系統がヒトに感染すること、さらに宿主によって本菌が保有する病原因子の保有パターンに違いがあることを明らかにした。従って、ヒト由来の本菌株について系統分類や病原因子型別を行うことは感染経路の推定に有効と思われる。また、動物や環境から分離された本菌株についてこれら分類及び型別を行えば、ヒトへの感染リスクも評価できる。

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公開日: 2025-01-30  

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