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2022 年度 実施状況報告書

思春期における自尊心低下のリスク解析と自尊心低下による問題行動へのリスク解析

研究課題

研究課題/領域番号 20K18929
研究機関北海道教育大学

研究代表者

水野 君平  北海道教育大学, 教育学部, 講師 (90862532)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード自尊心
研究実績の概要

本研究の目的は、第二次性徴の到来の早さが急激な自尊心の低下などの自尊心の発達的変化のパターンに対してどう影響を及ぼすのか、第二次性徴の到来の早さ・どのような自尊心変化が問題行動のリスク要因となるのかを「北海道スタディ」コホート研究に参画する形で4波の縦断調査から検討することであった。
調査予定の変更は多少あったものの、今年度までで累計3回の自尊心の測定および、3時点目でのSDQによる問題行動の測定を終えた。現在はデータクリーニングの作業を進めている。また、スケジュールの関係上、2時点目のデータを用いた解析を予定していたが、1年目のデータを用いた解析を国際誌に投稿した。7歳から17歳の自尊心の縦断的変化について性別を考慮して明らかにした。その結果男子はなだらかな低下、女子は12歳をピークに急速な低下をすることが明らかとなった。この論文については現在査読中である。ただし、1時点目~3時点目の間でサンプルサイズに大きな変動があるため分析については欠損値の取り扱いや最適な方法の選択を行っている最中である。
加えて、2時点目データまでを使ったサブ的な解析については、他のコホート調査参画者と使用データが重複しないようにしつつ、各先行研究をレビューしつつ課題設定を行っている。現在のところ、デジタルデバイスのスクリーンタイムやネット中毒傾向と自尊心の縦断的変化の解析について進めることを目指している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ禍の影響に加え、データクリーニングや入力作業が予想より進めることができなかった。

今後の研究の推進方策

次年度は4回目の測定が可能となったため、これの測定を進めつつ、同時並行でデータクリーニングやデータ分析について早急に進める必要がある。同時に、コホートに含めれる他変数とのサブ的な解析も進めていく。

次年度使用額が生じた理由

データクリーニング等の作業の進捗に時間がかかり、次年度に解析及び執筆作業を行うため。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 学校心理学の展望と課題 ―国内の研究動向のレビューを通した研究手法の概観―2022

    • 著者名/発表者名
      水野君平
    • 雑誌名

      教育心理学年報

      巻: 61 ページ: 115~132

    • DOI

      10.5926/arepj.61.115

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [図書] はじめての発達心理学2022

    • 著者名/発表者名
      古見 文一、西尾 祐美子
    • 総ページ数
      200
    • 出版者
      ナカニシヤ出版
    • ISBN
      4779516498

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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