研究課題/領域番号 |
20K18935
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
河邉 憲太郎 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (90457375)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | インターネット依存 / ゲーム障害 / 予防教育 / ハンドブック |
研究実績の概要 |
本研究では、令和3年度にインターネット依存に関する注意喚起のためにも、予防マニュアルとしてハンドブックを作成した。予防マニュアルとして、「インターネット依存・ゲーム障害について」という保護者を含めた家族向けの冊子と、「インターネット依存・ゲーム障害の理解と対応」という学校関係者向けの冊子を作製した。愛媛県内の小学校を中心に12000部配布し、インターネット依存の注意喚起に取り組んだ。その際、予防教育が学校で可能であるかを検討するために、学校教員に予防教育に向けたアンケートを実施した。 283人の回答が集まったため、結果を解析した。ネット依存について、「あまり知らない」と答えた教員は44人(15.5%)であり、残りの教員は一般以上の知識を有しており、そのうち14人(5.0%)は「かなり詳しい」と回答した。また、教員自身の経験を尋ねる質問結果では、「自分が関わる生徒にネット依存の生徒がいる」は75人(26.5)、「生徒のネット依存に気づき親に伝えたことがある」は70人(24.7%)、「生徒にネットに関して注意した経験がある」は169人(59.7%)、「同僚や上司に相談した経験がある」は131人(46.3%)であった。学校における予防教育については「学校で予防教育を行うべき」は272人(96.1%)だった。 本調査でわかったことは、小学校においてネット依存の概念は浸透しており、半数の教員が保護者からの相談を受け、内容はゲームのことや生活リズムについての相談が多いことであった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウィルス感染症が再流行の影響で、予防マニュアルの具体的な活用に関して学校現場との話し合いができなかった。また、今までの研究発表の場も少なくなり、進捗状況の報告もできなかった。
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今後の研究の推進方策 |
送れていた研究は関係機関と話し合いを行い、次年度を変え実施できるように考えている。具体的には令和5年度の小学校を中心とした教員・保護者の会合に出向き、研究についての報告を行い、さらに現場の意見を拾い上げる試みを行う。その際にさらなる調査を行い、最終年度は予防マニュアルの有効性について詳細な検討を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルス感染再流行のため、予定していた調査と研究発表が年度内は中止となり、次年度に持ち越しになったため。
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