• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

定期接種化前後でみたロタウイルスワクチンの有効性の変遷

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 20K18936
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
研究機関佐賀大学

研究代表者

荒木 薫  佐賀大学, 保健管理センター, 助教 (20727995)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードロタウイルスワクチン / ロタウイルス感染症 / ワクチン有効性 / 症例対照研究
研究成果の概要

2020年10月より定期接種の対象となるロタウイルスワクチンについて、定期接種開始前後での有効性の変化を明らかにすることを目的に、急性胃腸炎症状で佐賀及び福岡県地域の小児医療施設を受診した児を対象とした多施設共同・症例対照研究を計画した。2018年、2019年の登録者は症例317名、対象1352名であり、ロタウイルス胃腸炎に対するワクチンのオッズ比は0.44(95%CI:0.34-0.58)、算出されたワクチンの有効性は56.1%(95%CI:42.5-66.5)であった。2021・2022年は、新型コロナウイルス感染症の流行により医療施設の協力の同意を得ることが難しく検討ができなかった。

自由記述の分野

保健学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ワクチン導入前と比し新たな遺伝子株。ウマ様G3P[8]株が認められ、この遺伝子型に対するロタウイルスワクチンの有効性は80%(95%CI:59-91)であった。流行遺伝子型の変化には、ワクチン導入による選択圧の影響があったことが推察され、さらなる研究が望まれる。一方、新型コロナウイルスの流行の流行を受け、近年のロタウイルスの検出報告数は非常に少ない傾向が続いており、多数の症例の集積が必要な症例対照研究以外の研究手法についても考慮していく必要がある。

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi