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2020 年度 実施状況報告書

虚弱高齢者の社会活動への参加を通じた介護予防効果の検証

研究課題

研究課題/領域番号 20K18940
研究機関城西国際大学

研究代表者

安齋 紗保理  城西国際大学, 福祉総合学部, 助教 (60649151)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード高齢者 / 社会活動 / 社会参加 / フレイル / 虚弱高齢者
研究実績の概要

本研究では,虚弱高齢者を対象にインタビュー調査を行い社会活動に対する意見を抽出し,その意見を取り入れた社会活動を展開しようとしている。そのような活動を実践することで,虚弱高齢者の社会参加促進の実践モデルを構築することを目的としている。
2020年度は,2021年度以降に実施する介入プログラム(社会活動)の内容の検討,感染症流行化における地域住民の社会活動への参加に対する意向調査を実施した。
内容の検討は,介入地区担当の地域包括支援センター職員,地域支援コーディネーター(市社会福祉協議会職員),研究者が参加し,全7回実施した。検討事項は,介入プログラム内容,プログラム実施協力者,介入プログラム開始時期等であり,以下のとおりに決定した。
介入プログラム内容:すでに介入地区で実施されている運動を中心とした活動ではなく,虚弱高齢者でも参加しやすい内容とする。詳細の内容は,2021年度以降に実施予定の虚弱高齢者に対するインタビュー調査の結果を反映させる。プログラム実施協力者:地区社会福祉協議会会員を中心に,介入地区に所在する社会福祉法人の協力を得て介入プログラムを実施する。介入プログラム開始時期:2021年度以降に実施予定の地区社会福祉協議会会員,社会福祉法人との打ち合わせを経て決定する。
感染症流行化における地域住民の社会活動への参加に対する意向調査では,介入地区の自治会,地区社会福祉協議会,民生委員児童委員連合会に協力を要請し,協力意思の得られた50名を対象とした。調査は2020年9月に実施し,43名から返答が得られた。調査では,地区内外での活動への参加に対する感染予防の観点での不安感を聴取した。その結果,地区内での活動に対し不安を感じる者は36.6%,地区外での活動に対し不安を感じる者は64.3%であった。以上の結果から,感染症の流行下であっても介入地区内で活動を実施することは可能であると考えられた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

当初の計画では,虚弱高齢者を対象としたインタビュー調査,住民を交えた介入プログラムの内容の検討を行う予定であったが,新型コロナウイルス感染症の影響で,いずれも実施できなかったため。

今後の研究の推進方策

2021年度は,虚弱高齢者を対象としたインタビュー調査,住民を交えたプログラム内容の検討を行う予定である。
1.虚弱高齢者を対象としたインタビュー調査
新型コロナウイルス感染症の影響を鑑み,訪問によるインタビュー調査もしくは電話によるインタビュー調査を実施する。調査した内容を元に介入プログラムの検討を行う。
2.プログラム内容の検討
新型コロナウイルス感染症の影響を鑑みながら,住民を交えた打ち合わせを行う。打ち合わせでは,上記,インタビュー調査の結果を元に,住民とともに介入プログラムの内容の検討を行う。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染症の影響で,インタビュー調査および介入地区での打ち合わせが実施できなかった。そのため,対象者に対する謝金,調査及び打ち合わせ時の交通費,インタビュー調査の逐語録作成費用が生じなかったため。2021年度に,実施できなかったインタビューを実施し,その費用に充てる予定である。

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公開日: 2021-12-27  

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