ホモシステインとADMAは動脈硬化の危険因子と認識されている。1999年に行った住民検診においてADMAとホモシステインの両者を測定し得た517名を対象に約20年間の追跡調査を行い、ホモシステインとADMAの上昇と死亡との関連を調査した。ホモシステインとADMAを5群に分け、全死亡に対するハザード比を検討したところ、ホモシステインが最も高い群では最も低い群と比較し、年齢、性別等で補正後も有意にハザード比が高く、1.8倍のリスク上昇を認めた。ADMAに関しては有意性は認めなかった。また全死亡に対するADMAとホモシステインの相乗効果の影響が示唆された。
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