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2023 年度 実績報告書

高齢ドライバーの交通事故に関連するリスクと中止理由による予後の差異に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K18951
研究機関国際医療福祉大学

研究代表者

石井 秀明  国際医療福祉大学, 成田保健医療学部, 講師 (50751046)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード高齢者 / 自動車運転 / 交通事故 / 中指 / 運転 / 事故
研究実績の概要

高齢者の交通事故対策として、運転を中止すべき高齢ドライバーなのか、継続すべき高齢ドライバーなのかの基準を制定するために、交通事故発生のリスク要因を抽出することが重要である。また、運転をやめた後の健康維持に向けた支援策を検討するために、やめた理由によるその後の差異を検討する必要がある。そこで、本研究は、高齢ドライバーを対象に縦断調査を実施し、交通事故発生リスク要因ならびにやめた理由とその後の予後の差異を明らかにすることを目的とする。
2023年度は、昨年度に引き続き高齢ドライバーの運転状況等に関する追跡調査やデータ解析を行った。追跡調査を行った対象者を、アンケートにより運転を継続していた群(継続群)と運転をやめた群(中止群)の群分けを行った。またやめた理由によるその後の差異に関しては、要介護認定の状況を聴取した。
継続群を対象に、追跡調査中の事故の有無に対して関連する要因を検討した結果、転倒歴、現在の運転時間、認知障害、過去2年間の事故の有無が抽出された。継続群と中止群で要介護認定の発生状況を比較したところ、中止群で有意に多い結果となった。中止群を対象に、運転をやめた理由を調査した結果、家族に勧められたが最も多かった。また、運転をやめた理由ごとに要介護発生率を比較したところ、家族に勧められた、病気の発症・悪化で発生率が高かった。
以上のことより、事故に関連する要因を今後スクリーニングして事故を予防するとともに、運転をやめても要介護状態にならないように、理由に応じた対策を行っていく必要があると考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Effect of driving training on car crashes and driving skills in older people: A systematic review and meta‐analysis2023

    • 著者名/発表者名
      Ishii Hideaki、Okubo Yoshiro、Doi Takehiko、Tsutsumimoto Kota、Nakakubo Sho、Kurita Satoshi、Uemura Kazuki、Misu Shogo、Sawa Ryuichi、Hashiguchi Yu、Shimada Hiroyuki、Arai Hidenori
    • 雑誌名

      Geriatrics & Gerontology International

      巻: 23 ページ: 771~778

    • DOI

      10.1111/ggi.14702

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 高齢者ドライバーにおける交通事故及び運転技能に対する運転トレーニングの効果.2023

    • 著者名/発表者名
      石井 秀明, 大久保 善郎, 土井 剛彦, 中窪 翔, 上村 一貴, 三栖 翔吾, 澤 龍一, 橋口 優, 島田 裕之, 荒井 秀典.
    • 学会等名
      第2回日本老年療法学会学術集会

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公開日: 2024-12-25  

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