研究課題/領域番号 |
20K18963
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
滿田 直美 高知大学, 医学部附属病院, 医員 (30611389)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 胎盤重量 / 小児生活習慣病 / DOHaD / エコチル調査 |
研究成果の概要 |
本研究は、胎盤重量や胎盤重量/出生体重比(以下PW/BW比)が胎児期の胎内環境を反映するマーカーとして有用であることを示し、その結果として胎盤重量やPW/BW比が小児期の成長発達や生活習慣病リスクにも関連していることを明らかにすることを目的とした。母親の喫煙により胎盤重量、PW/BW比ともに増加すること、妊娠中のヘモグロビン濃度とPW/BW比はU字型の関係性があること、妊娠中のLDLコレステロール値と胎盤重量、PW/BW比はともに正の関連があること、PW/BW比が高いことは特に男児において3歳時の精神神経発達遅滞リスク上昇と関連すること、などを明らかにし、論文化し、学会発表を行った。
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自由記述の分野 |
小児科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
PW/BW比は国内で生まれたほぼ全ての子どもで算出可能なマーカーである。本研究により、PW/BW比が子どもの将来の発育や健康状態に影響するマーカーとなることが立証でき、それによりPW/BW比の重要性が社会的評価を獲得すれば、PW/BW比を子どもの生活習慣病予防への早期介入にも広く活用できる。
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