研究課題/領域番号 |
20K18966
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
小野寺 直人 岩手医科大学, 医学部, 講師 (90788720)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 同意の取得 / 設備調査 / 学校閉鎖状況調査 / 欠席率の調査 / 液体石けん使用状況 / キャンペーン計画 |
研究実績の概要 |
2020年度の研究実績として、以下の2点について実施した。 1)同意書取得:盛岡市内の土淵小学校と厨川小学校、土淵中学校と城東中学校、北上市内の立花小学校と東陵中学校の6校から研究参加同意書取得した。 2)各小中学校に対するインフルエンザ対策(新型コロナウイルス感染症を含めた感染対策)の実施に向けての準備:①手洗い設備の現状調査を行った(各学校の手洗い流しの場所、水道の蛇口の形状、液体石けんや固形石鹸の配置状況、手洗い方法などの啓発ポスターの有無など)②過去5年間のインフルエンザ学校閉鎖状況の調査(岩手県感染症情報センターからの学校閉鎖・学年閉鎖・学級閉鎖の件数と欠席者数の調査)、③2019年度および2020年度の欠席率の調査(各学校におけるインフルエンザおよび風邪症状による欠席者数を調査し感染施症による欠席率を算出した)、④2020年2月における液体石けんの使用状況(各学校における調査期間の1週間での液体石けんの使用量を行った)、⑤2021年度のおける手洗い・手指消毒キャンペーン計画を行った(5月の体育祭前などの行事の前に、すべての児童や生徒に対して感染対策レクチャー―と実際の手洗い方法の教育を行うこととした。その後の1週間で手洗いキャンペーンを行う。その際、養護教諭や担任の協力のもと、手洗いできたかカードを作成し、キャンペーン中の手洗い実施率を算出する。同様に、このキャンペーンは、10月の文化祭前にも行い予定である)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2020年度に計画していた①同意書の取得、②手洗い環境や欠席率に把握、③2021年度のインフルエンザ対策(新型コロナウイルス感染症を含めた感染対策)の計画が実施できた。
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今後の研究の推進方策 |
各小中学校で、2021年度の計画は、5月と10月(運動会や文化祭の前)に、感染症対策レクチャーおよび手洗いキャンペーンが計画されている。また、適材適所へのアルコール消毒剤の設置や環境清拭クロスの使用支援、マスクの提供を計画している。 また、職員教育や児童生徒に対する意識調査(アンケート)も計画を予定している。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症が流行し、予定していた情報収集のための学会参加ができなかったため(次年度繰越金は17,130円で概ね使用したと考えている)。繰越金については、学会参加費用、あるいはアルコール手指消毒薬やマスクの必要性に応じて、感染対策物品費用に充当する。
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