研究課題/領域番号 |
20K18969
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
櫻谷 あすか 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任講師 (70845461)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ジョブ・クラフティング / ワーク・エンゲイジメント |
研究実績の概要 |
1)ジョブ・クラフティングに関する文献レビュー:令和3年度に引き続き,ジョブ・クラフティング介入プログラムに関する知見を得るために,「job crafting」をキーワードとした文献レビューを行った。 2) 介入プログラムの開発: e-learning版ジョブ・クラフティング促進プログラムのプロトタイプの開発を継続した。産業保健の専門家から意見を収集し、プログラム内容の修正を行った。4週間・4回(1回あたり20分)の学習プログラムを作成した。 3)予備的効果検証の実施:研究参加者のリクルートを継続して実施した。労働者30 名程度を対象にe-learning版ジョブ・クラフティング促進プログラムを実施し,理解度・満足度を確認する計画プロトコルを立てた。 4) 介入プログラムの管理システムの導入と運用準備、Web 調査システムの準備,およびスタッフのトレーニング:e-learning版ジョブ・クラフティング促進プログラムの管理運用に関して、委託業者を検討した。e-learning版ジョブ・クラフティング促進プログラム運用の際の宿題対応やメールでのフォロー等を担当する研究協力スタッフに対するトレーニングを継続して実施した。また、Web 調査システムの準備として、東京大学内の入退室管理されているサーバー室に、専用ストレージサーバーを設置することによって、調査結果をセキュアに保管する環境を構築した。 5)無作為化比較試験の実施の準備:無作為化比較試験の研究デザインおよびプロトコルを検討した。現在,研究参加者をリクルートしている段階である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
プログラム開発、およびプログラム効果検討(研究デザイン、研究プロトコル、アウトカム指標の検討)の準備が順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
1) e-learning版ジョブ・クラフティング(JC)促進プログラムの開発およびe-learning管理システムの運用準備を継続して実施する。 2)労働者30 名程度を対象に予備的効果検証を実施する。 2) 無作為化比較試験の開始:(1)研究参加者の募集および初回(ベースライン)調査の実施をする。(2)介入群へオンライン版ジョブ・クラフティングカードゲームプログラムの提供をする。効果指標は、Web上の自記式質問票を用いて、1) ワーク・エンゲイジメント、2)心理的ストレス反応、3)うつ病の罹患、4) 生産性、5) JC得点を測定する。全研究参加者に対して上記の項目を調査した後 (介入前調査)、介入群の研究参加者のみに本プログラムを提供する。介入前調査から3ヶ月後 (介入直後)、および6ヶ月後には、全参加者に対して、効果指標を測定する。 3)対照群へのe-learning版JC促進プログラムの提供:6ヶ月後調査終了後に対照群にe-learning版JC促進プログラムを提供する。 4)解析:各JC促進プログラムの効果としては、全効果指標を従属変数とし、群 (介入・対照) × 時期 (介入前・3ヶ月後・6ヶ月後)の交互作用を混合効果モデルにより解析する。
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次年度使用額が生じた理由 |
2022年度にはプログラムの開発、および効果検討の準備を行い、2023年度にシステムへの実装を行うこととしたため、2022年度の経費が不要となった。これらの経費は2023年度のシステムへの実経費として使用する。
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