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2023 年度 実施状況報告書

一般住民におけるTroponin Tと潜在性動脈硬化との関連

研究課題

研究課題/領域番号 20K18971
研究機関福岡大学

研究代表者

佐藤 敦  福岡大学, 医学部, 講師 (60816263)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワードTroponin T / Calcification / Agatston Score / Cohort
研究実績の概要

福岡県動脈硬化疫学研究(FESTA)は日本人一般住民(40~74歳)について、2018年度よりベースライン調査を開始している。2023年度は長崎県壱岐市にフィールドを拡大し、2023年度終了時点の研究参加者は福岡市で126名、壱岐市で47名、計173名であった。同研究では福岡市および壱岐市の特定健診受診者の中から参加者を募集し、健診時の残余血清検体を本人の同意を得たうえで取得し、心筋 Troponin T などを測定した。加えて、マルチスライスCTによる冠動脈・大動脈の造影と石灰化の評価をトレーニングされた研究者が冠動脈石灰化指数(Agatston score)をもちいて評価した。本年度はデータベースを作成し、統計解析を実施した。単変量解析において、Troponin Tの大きい群ほどAgatston Scoreが高値であった(p = 0.001)。多変量調整したAgatston scoreの推定値(95%信頼区間)はTroponin Tの小さい群から順に、83.9(41.2-126.7)、97.9(53.6-142.1)、121.4(73.7-169.0)、(p = 0.549)であり有意差をみとめなかった。以上の結果を、2024年1月日本疫学会学術総会(滋賀県大津市)にて発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2023年度末時点で、対象者の募集は継続中であるものの、データベースを作成し統計解析、学会発表まで実施できたことから、上記のように判断した。

今後の研究の推進方策

引き続き取得データをデータベース化し、解析対象者数を増やし、解析の検出力を上げていきたい。冠動脈石灰化に加え、大動脈石灰化についても心筋 Troponin T との関連を解析したい。

次年度使用額が生じた理由

対象者募集を継続中であり、データベースのアップデート作業が必要であるため。また、論文を作成し投稿予定であるため。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 一般住民における高感度Troponin Tと冠動脈石灰化との関連:福岡動脈硬化疫学研究(FESTA)2024

    • 著者名/発表者名
      佐藤敦、前田俊樹、川添美紀、阿部真紀子、高橋宏治、池崎美智子、篠原由紀子、多田和弘、舩越駿介、吉村力、有馬久富
    • 学会等名
      第34回日本疫学会学術総会

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公開日: 2024-12-25  

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