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2021 年度 実施状況報告書

パラコート肺の毒性解明を端緒とした組織線維化の制御因子に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K18985
研究機関杏林大学

研究代表者

山田 真嗣  杏林大学, 医学部, 助教 (60847820)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードパラコート中毒 / 肺線維症 / 組織線維化 / 上皮間葉転換
研究実績の概要

本研究課題の準備段階として骨髄GFPキメラマウスの作成を予定していたがその進捗が遅滞している。線維芽細胞の由来として常在線維芽細胞の活性化、上皮間葉転換、骨髄からの誘導という3つの仮説が唱えられており、本研究課題ではパラコート肺における3つ目の仮説である骨髄由来線維芽細胞の関与を確認することを目的としているが、近年、同様の検討を行った報告が公表され、パラコートと並び代表的なブレオマイシンによる薬剤誘発性肺線維症においては骨髄由来線維芽細胞の役割がすでに確立している。新規性を再検討した結果、上述の検証を据え置きとし、次の研究計画へ移行するに当たり予備実験で偶発的に確認されたパラコート肺形成過程と思われる動物モデルの成果を今年度公表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウイルス感染症等の影響により、研究担当者間の十分なミーティングやディスカッションの時間を設けられない現状から骨髄GFPキメラマウス作成に係る技術指導を協力施設で実施する目途が立っていない。また実験動物専用放射線照射装置に不具合を生じており、修繕の目途が立っていない。

今後の研究の推進方策

今後は線維素分泌から線維器質化に至るメカニズムに焦点を移行する。予備実験のパラコート肺形成過程動物モデルの成果をもとに、in vitroでコラーゲンを主体とする細胞外マトリクスネットワーク形成、メトロプロテアーゼ異常の有無等を検証する。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染症等の影響により、骨髄GFPキメラマウスの作成を行うことが困難な状況にあり、研究課題の目的であったパラコート肺における骨髄由来線維芽細胞の関与の確認を据え置きとし、次の研究計画として構想段階にあった線維素分泌から線維器質化に至るメカニズムの検証に移行することとした。実験系をin vivoからin vitroへ移行する準備を進めている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] パラコート肺形成過程の検討:亜急性期動物モデルの確立を目指して2021

    • 著者名/発表者名
      山田 真嗣,武市 敏明,北村 修
    • 学会等名
      第62回日本組織細胞化学会総会

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公開日: 2022-12-28  

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