研究課題/領域番号 |
20K19012
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研究機関 | 人間環境大学 |
研究代表者 |
坂 亮輔 人間環境大学, 看護学部, 助教 (70849372)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 多職種連携 / 看護基礎教育 / IPE / 学習教材 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、看護基礎教育課程における看護学生の多職種連携実践能力の向上のための学習教材として、スマートフォンアプリケーションを活用した役割体験型の多職種連携学習教材「スマートナースリンケージ」の開発を行うことである。 多職種連携教育に関する実態調査結果について、論文投稿し受理された。この調査結果を踏まえて、スマートフォンで学習ができる教材「スマートナースリンケージ」の開発をおこなった。この教材には、基礎看護教育における多職種連携の学習目標に関する知識を学ぶことができるコンテンツと、多職種連携の役割体験ができるバーチャルリアリティ(VR)動画が視聴できるコンテンツを作成した。VR動画の作成に際し、病院に勤務する専門職(医師、看護師、薬剤師など)数名に協力を依頼し、退院支援に関する模擬カンファレンスを行った。カンファレンスの内容と、その後の専門職者からのコメントを参考に、多職種連携学習用の退院支援カンファレンスのシナリオを作成した。シナリオに沿った再現ができるよう動画撮影業者(演者数名、動画編集者)と打合せを行いVR動画の作成をした。また、アプリ開発に際して、システムエンジニアと複数回に渡り打ち合わせを行い、アプリのレイアウトや構成、作成したVR動画視聴までの流れについて検討を行った。 作成した「スマートナースリンケージ」を用いて、卒業年次(4年次)の看護学生を対象に、質問紙調査を行った。調査はアプリケーションの使用前、使用後、使用2週間後の3回実施した。COVID-19の影響により、学生への調査はWEBを活用し遠隔で行った。対象者は33名であった。調査結果についての分析を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
当初の計画では、2021年度内にアプリケーションを開発し、学生への調査を終え、研究成果の報告を行う予定であったが、COVID-19の影響により、VR動画の撮影に至るまでの打合せや撮影時期、学生への調査依頼や調査実施時期のの調整に、予想以上に時間を要したため。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度内に、アプリケーションを使用した学生への調査結果を整理し、多職種連携学習教材としての学習効果の分析を行う。研究成果について、学会などで発表を行い、論文化を目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID -19の影響で、学会や情報収集のための旅費の使用を控えたため、次年度使用額が生じた。教材を維持するのサーバーの費用や、成果発表のための学会参加や論文投稿のために助成金を使用する予定である。
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