研究課題/領域番号 |
20K19017
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研究機関 | 関西看護医療大学 |
研究代表者 |
太田 智美 関西看護医療大学, 看護学部, 助教 (20784440)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 睡眠 / 健康関連QOL / クロノタイプ / 看護大学生 / 始業時間 |
研究実績の概要 |
本研究は、前段階の「看護学生の睡眠と健康関連QOLの関連についてクロノタイプに焦点をあてた実態調査」の結果をもとに、始業時間の違いにおける看護学生の睡眠および健康関連QOLを質問紙ベースの主観的評価とともに、睡眠-覚醒リズムや睡眠中の脳波測定といった客観的評価も用いて分析・評価することを目的としている。 2020年度より研究実施予定であったが、新型コロナ感染症のために、研究実施予定としていた大学は年度当初より全面オンライン講義となり、かつ新型コロナ感染症状況に合わせて、年間を通して時間割の変更が非常に多く、学生の学修環境を整えることを第一優先に多大な労力を必要としていた状況があった。そのため、通常下での時間割および大学生活ではなく、学生自身も変更の多い時間割や先の分からない生活に不安等を感じながら過ごしていると予測でき、このような状況下では学生負担が大きく、かつ研究目的を果たすことが困難と判断し、2020年度は翌年度の大学の動向を注視しながら研究計画を見直した。 今後の研究:2限始業の1年生と、1限始業の2年生において、主観的および客観的睡眠指標や健康関連QOLにおいて差があるかを検討する事を目的とする。また、1年後に1年生の研究対象者が2年生となり1限始業となった際、同一個人内における睡眠指標や健康関連QOLの変化を検討することも目的とする。2ヶ月/1クールとし、質問紙調査(1回/月)、2週間毎のアクチグラフ測定、自宅での脳波測定(連続7晩)を実施。測定期間は1クール目:前期6-7月、2クール目:後期10-11月頃、3クール目(新2年生のみ):1クール目と同時期 という予定とした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究開始予定であった2020年度は新型コロナ感染症のため、研究実施予定としていた大学は年度当初よりオンライン講義となり、年間を通して学生の時間割の変更が多かった。そのため、通常下での時間割および大学生活ではなく、学生自身も先の分からない生活に不安などを感じながら過ごしていると予測できたため、この状況下で本研究を実施しても学生の負担が大きく、かつ研究目的を果たすことが困難と判断し、2020年度は翌年度の大学の動向を注視しながら研究計画を見直した。 ほぼ2限始業である1年生と、ほぼ1限始業の2年生において、夜型の学生および朝型の学生の主観的および客観的睡眠指標や健康関連QOLが始業時間の違いにより差があるかどうかを調査することを目的とした。さらに、1年生の研究対象者を追跡し2年生時に1限始業になった場合、同一個人において、始業時間の変化が主観的睡眠と客観的睡眠指標や健康関連QOLがどのような変化があるのかを調査することも目的とした。 現在は、研究実施大学の研究倫理審査を通過し、研究対象者のリクルートに入っている。
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今後の研究の推進方策 |
研究実施大学に所属する1年生および2年生のうち、研究協力の意思がある学生に対しクロノタイプ判定を行い、各学年において夜型および朝型の学生を採用する。2ヶ月を1クールとし、質問紙調査(1回/月)、2週間毎のアクチグラフ測定、自宅での脳波測定(連続7晩)を実施する。 測定期間は1クール目:前期6-7月、2クール目:後期10-11月頃、3クール目(新2年生のみ):1クール目と同時期の前期6-7月 の予定である。 分析としては、始業時間による差(1年生夜型 vs 2年生夜型、referenceとして1年生朝型 vs 2年生朝型)を検討する。また、同一個人内での差(1年生夜型 vs 新2年生夜型、referenceとして1年生朝型 vs 新2年生朝型)も検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
初年度に新型コロナ感染症のために大学における学生を対象とした研究が遂行できず、研究計画の見直しに充てた。そのため、測定に必要な機器類は購入を次年度に予定したため、本年度は使用額が少なかった。
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