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2021 年度 実施状況報告書

正確で簡便な看護業務時間測定と評価による業務改善システムの検証と実装に向けた研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K19024
研究機関長崎大学

研究代表者

岡田 みずほ  長崎大学, 病院(医学系), 技術職員 (90596561)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード看護業務量調査 / 音声入力 / データの可視化
研究実績の概要

看護業務量調査の手法を音声入力へ変更するため、使用するアプリケーションの検討、並びに業務マスタの再検討、調査方法について調査協力病棟の看護師とともに検討を進めた。
音声入力による業務量調査用の業務マスタを整備したのち、使用するアプリケーションの運用方法をマニュアル化した。研究協力者20名分、調査希望日のべ38日分のデータを収集した。
さらに、アプリケーションの使用感についてもアンケート調査を行った。10名からの回答を得た。10名中9名は、音声入力の起動操作に問題はないものの、運用方法に関する説明が十分に理解できず、何度も別の職員に操作方法を確認していることが明らかとなった。
また、音声入力による看護業務の実施入力は10名中7名は実用可能と回答しており、今後看護業務量調査だけではなく、医療現場の看護実践を記録するツールとしても実装可能と考えられた。
現在、収集したデータを可視化するため、新たなツールの開発を行っている。さらに、データの精度分析と使用したアプリケーションの運用評価を実施している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

昨年度実施予定だった看護業務量調査は順調に実施できた。さらに、音声入力によるデータを機械学習することで、AIを活用する方向性も新たな取り組みとして取り入れることができているため、おおむね順調を判断した。

今後の研究の推進方策

今回使用した音声入力アプリケーションをブラッシュアップさせ、手間の削減と入力精度の向上を目指す。再度看護業務量調査を実施し、アプリケーションの評価を行う。
さらに、機械学習を積み重ねることで、看護業務量調査結果分析時間の短縮化と、可視化を進め、業務改善サイクルを効率的に回転させるシステムを構築する。

次年度使用額が生じた理由

看護業務量調査は、当初2回実施する予定だったが、新型コロナウイルス感染症の拡大状況の影響を受けて、当該年度内に2回目の実施ができなかった。次年度は、実施できなかった調査を行うが、その前に、アプリケーションの見直しを行うため、そのための予算として必要となる予定である。さらに、データの可視化に向けた開発ツールについても構築費用が掛かるため、次年度使用予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 特定機能病院における病棟機能別に見た看護業務量の違いと職務満足の関係2022

    • 著者名/発表者名
      岡田みずほ
    • 雑誌名

      日本医療マネジメント学会雑誌

      巻: 22 ページ: 225-231

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 「電子カルテ更新を看護部として成功させるコツ」(実務編)2021

    • 著者名/発表者名
      岡田みずほ
    • 学会等名
      第22回日本医療情報学会看護学術大会
  • [学会発表] 情報を利活用できる看護管理者育成にむけて2021

    • 著者名/発表者名
      岡田みずほ
    • 学会等名
      第25回日本看護管理学会学術集会

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公開日: 2022-12-28  

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