看護学生の実習における腰痛実態調査および腰痛予防教育プログラムの開発

2020 年度 実施状況報告書

• 研究課題/領域番号: 20K19030
• 研究機関: 滋賀県立大学
• 研究代表者: 千田 美紀子 滋賀県立大学, 人間看護学部, 講師 (90614595)
• 研究期間 (年度): 2020-04-01 – 2023-03-31
• キーワード: 姿勢計測 / 学生 / 腰痛

研究実績の概要

2020年度は実習中における学生の姿勢計測を行い、腰痛発生に関わる姿勢に関する分析を行う予定であったが、新型コロナウイルス感染症の蔓延により、病院での実習が中止となり、調査が行えなかった。その代わりとして、学内にて病室を仮定し、学生3名に看護動作（シーツ交換）を行ってもらい、プレ調査として姿勢計測、アンケート調査を行った。今後、姿勢計測だけでなく、実習での動作環境も影響要因として計測、記録していく必要があることが示唆された。

現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

2020年度は新型コロナウイルス感染症の蔓延により、病院での看護学実習ができず、実態調査を行えておらず、進捗状況としては遅れている。しかし、その代替として、学内を疑似病室とし、学生3名に看護動作を行ってもらい、姿勢計測などの調査を行った。

今後の研究の推進方策

2021年度は病院での実習ができると仮定し、実態調査を行う予定である。もし病院での実習が難しい状態が続く場合は、2020年度と同様に学生を被験者として学内にて感染予防対策を徹底した上で看護動作を行ってもらい、姿勢の計測などの調査を行い分析する。
また実態調査を行い分析するのと並行して、腰痛予防教育に使用するビジュアル教材の作成にも着手する予定である。

次年度使用額が生じた理由

実態調査が予定通り行えなかったため、それに使用する予定だった角時計やアンケートに使用するボールペンの購入をしていない。
代替の実験においては、既存機器を使用することでデータ収集ができたため、新たな機器購入も必要なかったため、購入していない。収集できたデータ量が少なく、データ分析もまだ行えていないため、2020年度は統計ソフトの購入も必要がなかった。旅費に関しては、学術集会の中止や遠隔開催となったため、交通費や宿泊費の使用が必要なくなった。
以上のことにより、予定していた購入物品や旅費、その他の費用を予定より大幅に使用しなかった実績となった。2020年度購入の必要がなかった物品、人件費に関しては、2021年度に調査を行う予定であるため、使用予定である。