研究課題/領域番号 |
20K19035
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研究機関 | 東京情報大学 |
研究代表者 |
児玉 悠希 東京情報大学, 看護学部, 助教 (50769578)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ビーコン / Zigbee / RFID / ベッドサイド滞在時間 / 看護管理 / 看護業務量 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、医療機関において看護師のベッドサイド滞在時間を計測する機器・システムの開発を行うことである。全体の研究計画として、2020年度にはベッドサイド滞在時間を計測するための機器・ソフトウェア等のシステム開発を行い、電波通信方式による近接センサと電子タグを併用した仕組みの測定機器を開発した。2021年度には開発システムの性能評価を実施し、4人部屋等の多床病室での看護師のベッドサイド滞在時間の測定において精度の高い測定が可能であることを示した。これらの成果に続く2022年度計画においては、これまでの成果の公表を主な活動計画としていた。成果の公表は日本医療情報学会の学術雑誌である「医療情報学」に原著‐技術の種目で投稿し、第42巻第2号に「Development of a Measurement System to Evaluate Betside Stay Time」の主題で掲載された。 成果の公表によって本研究で開発した測定機器・システムへの批判的な意見が得られ、今後の研究課題として性能評価の実験条件をより臨床の場に準じた条件に設定することが挙げられた。具体的には、看護業務の動きを再現し、動的な実験環境下で機器・システムの性能評価を行うことが次の課題として挙げられた。このことを受け、追加で行う性能評価の計画を2022年度に行い、当該研究における2022年度の研究活動の区切りとした。なお、立案した性能評価の追加実験については最終年度である2023年度に実施する予定とした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2020年度に機器・システム開発を行い、2021年度に開発システムの性能評価を実施し、2022年度に成果公表までを行った。予定通りの進捗状況であり、評価区分を「おおむね順調に進展している」とした。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度である2023年度は開発機器・システムの追加での性能評価の実験を行うことを予定している。開発機器・システムは看護師のベッドサイド滞在時間を計測するためのものであり、臨床の看護業務の再現性を高めた条件下での性能評価を実施していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
2022年度予定していた研究内容は予定通り遂行された。そのため、当該年度決定額と実支出額との差額は18円であった。差額分に関しては、翌年度の消耗品費として使用する。
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