研究課題/領域番号 |
20K19037
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
蜂ヶ崎 令子 東邦大学, 健康科学部, 准教授 (30385570)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 高齢者 / 動作分析 / 歩行分析 / 転倒 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、輸液ポンプや酸素ボンベなどの重量負荷をかけた点滴スタンドの使用や杖代わりでの点滴スタンドの使用が、負荷をかけない場合と比べて、高齢者の歩行や動作、身体的データや主観にどのような影響を与えるのかを人間工学的分析よって明らかにすること、さらに、この結果を生かして転倒予防対策を検討することである。今年度は、昨年度行った動作分析、歩行分析研究に関する動向調査をもとに、対象者数の算出、分析に用いる変数の検討を行った。また、複数の機器のデモンストレーションをもとに、購入機器の検討を行った。 昨年度の動向調査から、対象者の平均人数は19.5人であることが明らかとなった。若年者10名、高年者10名の計20名を対象者の必要最低数として設定した。また、調査によると半数以上の研究で三次元動作分析装置が用いられていた。このため、歩行分析に使用されている三次元動作分析装置については、アニマ社「マーカーレスMA-1500」とシステムフレンド社「鑑(あきら)」の2社のマーカーレスを検討した。デモンストレーションをそれぞれ実施した結果から、点滴スタンドが身体と重なって映り込んでしまうことにより正確な計測ができない懸念が残った。このため、下肢荷重計測装置であるアニマ社「ウォークway」にて時間因子(立脚・遊脚時間)、距離因子(歩幅・歩隔)、圧力分布の状況を計測、数値化して歩行分析を実施することとした。 次年度は、下肢荷重計測および筋電図測定の併用により、点滴スタンド使用時の負荷の有無による動作への影響を検討していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究計画に則り、実験機器の購入および、研究倫理審査の通過、対象者の在籍する施設への説明の実施などを終えている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、実験補助者の雇用、プレテストの実施を予定している。対象者の募集、本実験の実施を行うとともに、実験結果を検討、吟味する。その上で、今後の課題を見極めるとともに、必要に応じて対象者数を増やす方策を進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
2022年度は、新型コロナウイルスの蔓延により、被験者を募集した実験の実施が困難であったため、次年度使用額が生じた。未使用額については、プレテスト、本実験の実施に伴い、対象者への謝礼や消耗品の購入に使用する予定である。
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